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手漉き和紙の道具・用具 |
簀桁(すげた)
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簀桁(すげた)は、簀(す)と桁(けた)からできています。
簀桁の簀は、細い竹ひごや萱ひご(かやひご)を生糸で編んで作られています。
桁は良質の檜材が使われます。上桁と下桁に分かれて、蝶番(ちょうつがい)などの金具が取り付けられ竹釘で仕上げられています。
昔の簀は、太い麻糸や馬の毛などで編まれていました。
簀に細い竹ひごや萱ひごを生糸で編むようにり、大判簀桁で紙漉きの生産能率が上がったのは、明治時代からだそうです。
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簀桁(すげた)のつくり方の例
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【目的】各ご家庭で手軽に手漉き道具(簀桁)も作ること(手作りハガキ製作用)
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作る道具 |
簀 |
: スクリーン |
1式 |
桁 |
: フレーム枠 |
1式 ( 上桁と下桁 ) |
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完成外寸:190mm.×140mm.×30mm.程度 |
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簀:水中に分散した繊維をすくうために、竹製の簀、各種金属製の網、プラスチック製の網(防虫網)、布など、メッシュのある材料を使います。
本来、天然素材を使いますが、ここでは入手しやすいプラスチック製の網で記載いたします。
簀桁は「簀:スクリーン」と「桁」の二つの部分から構成されています。桁は上桁と下桁から構成します。
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2.jpg) |
ご家庭用手作り
簀桁のイメージ画像 |
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2.jpg) |
上桁のイメージ画像 |
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1.jpg) |
下桁のイメージ画像
(4辺に4個の固定板を取り付けています) |
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1.jpg) |
「メッシュ網」の画像
(プラスチック製の網) |
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1.jpg) |
(簀:スクリーンを乗せた状態)
下桁のイメージ画像 |
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【簀桁 作りに必要な材料】
ハガキサイズ(15p×10p)の簀桁の場合 |
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工作用角材 |
(長さ)1120×15×15mm.程度 |
1本 |
上桁・下桁用 |
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材質は問いません |
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平板 |
200×30×(厚さ)5mm.程度 |
1枚 |
固定板用 |
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材質は問いません |
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メッシュ網 |
(20メッシュ程度)180×130mm.程度 材質はスチール製、真ちゅう製、プラスチック製など
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1枚 |
簀用 |
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工具 |
のこぎり、クギ、かなづち、紙ヤスリ、はさみ |
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※角材の太さ、平板の厚みなどの各サイズ、メッシュはご自由に設定して下さい
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【上桁、下桁をつくる】
@桁の木取りをします
上桁用、下桁用に角材をそれぞれ求めるサイズで切断いたします
上記例のハガキサイズの場合は
165mm.×15mm.×15mm. 4本
115mm.×15mm.×15mm. 4本
A固定板の木取りをします
固定板のそれぞれ求めるサイズで切断いたします
上記例のハガキサイズの場合は
50mm.×30mm.× 5mm. 4枚
B桁の木枠を組む
この際、上桁、下桁が長方形になるように、釘で木枠を組み付けます
※上桁、下桁の内側の寸法が漉きあがる和紙サイズになります
上記例のハガキサイズの場合は
上桁、下桁の内側の寸法が150mm.×100mm.となるように組み付けます
C上桁、下桁を調整します
組み上がった上桁と下桁を重ね合わせます
この時、重ねあった木枠同士の隙間を確認します
隙間の間隔が目視で気になる程度あれば、ヤスリで凸部分を削って修正して下さい
D下桁に固定板を取り付けます
目的は「紙漉きの最中に上桁と下桁がずれないため」の固定板です
下桁の4辺に釘で固定板を取り付けます
固定板以外に、上桁と下桁を蝶番で固定する方法などがあります
E桁の表面を仕上げます
必要に応じて、上桁と下桁の紙ヤスリなどで、表面を滑らかに仕上げます。
F簀:メッシュ網を取り付けます
下桁の上に簀を乗せて、最後に上桁を簀に乗せて完成です
お疲れさまでした
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